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聞き物の感想をまとめて

本を読んだら感想を書くというルールを自分に課してしまったばかりに、オーディオブックだと聞き終える速度に感想を書く速度が追いつかなくなってしまった。オーディオブックで聞いたもののうち、長々と感想を書くほどでもなかったものをここにまとめて書くことにする。

宇野重規(2020)「民主主義とは何か」

古代ギリシアから現代まで、ミル、トクヴィル、ウェーバー、アーレントなど色々な人の思想を見ながら民主主義の歴史を振り返る本。マックス・ヴェーバーのカリスマ的支配の思想からのヒトラー台頭の流れを初めて知ってためになった。それにしてもミルの危害原則は至るところで出てくるな。

Roman Krznaric (2020) 「The Good Ancestor」

未来のために私達は何をすべきかという本。 Seventh Generation Principle で考えようとか Clock of the Long Now を見て遠い未来に思いを馳せようみたいな内容だった。他に似たような本を2冊読んで/聞いていて、そっちはいろいろ考えさせられたので別で感想を書いているのだがまだ書き終わらない。

尾木直樹(2007)「教師格差」

前半は主観的で経験則的でかなり微妙だった。最近は演壇に置くペットボトルの封も切っておけない非常識な教師が増えている、と言ってて??となった。あと教師独特の威厳を醸し出すべきだとか電子化が進むと年配の教師が困るしパソコン中心の作業が増えればお互いに言葉を交わすことがなくなって良くないとかも言っていた。まあ2007年の本なので仕方ないか。後半はアンケート調査結果の解説とかがあって良かった。