Audible の無料体験を試してみることにした。
読書は嫌いではないが、コーディングとか YouTube といった娯楽の方が優先順位が高くなってしまう。読みたいなあと思いつつも時間を作って読む気までは起きない本がいつまでも読まずじまいになっている。つい先日聞き終えた How to Do Nothing もそういった本の 1 つだった。読書は読書専用の時間を設ける必要があるが、オーディオブックは家事をやりながらできる。これまでも時折 The Guardian Long Read のポッドキャストを聞いていたが、本を聞こうという気はなぜか起きなかった。おそらくヘッドホンを出してアプリを起動するという動作が億劫だったのだと思う。
サツマカワRPGが出るということで3月から真空ジェシカのラジオ父ちゃんというラジオポッドキャストを聞いて、これが面白かったので空いている時間が少しでもあればこのポッドキャストを聞くという生活を始めた。それまではいろいろ無駄な思考をして死にてぇ〜〜と思いながら食器を洗ったり洗濯物を干していたけど、ポッドキャストを聞き始めてからは変な気分の沈みは起こらないことに気づき、家事をやっている間は積極的に脳に言語的な刺激を与えるべきなのかもしれないと気づいた。そしてつい先日ラジオ父ちゃんの3年分くらいのエピソードを聞き終えて最新話に追いついてしまったのでオーディオブックを試してみることにした。
オーディオブックを聞いて驚いたのが1冊の本を読み終えるのにかかる時間だ。How to Do Nothing は全長が通常の再生速度で8時間ちょっとで、倍速で聞くと4時間ちょっとになる。朝のストレッチ、お昼休憩、自炊、皿洗いの時間で、平日の1日で聞き終えてしまった。普段の生活だと1日あたり読書に割く時間はだいたい10分程度なので、文字媒体で読んでいたら間違いなく何日もかかっていたはずである。しかも正直途中から内容をあまり面白く感じなくなっていたのだが、聞き流せるのでわりと気軽に最後まで聞けた。僕は本を途中で読むのをやめることができないので、文字媒体だったら渋々読み進めていたと思われる。
不便に感じるのは、知らない単語や人物名などが出てきても文字を確認できないので調べるのが大変なこと。それから、気に入ったフレーズとかをスプレッドシートに追加していくということをずっとやってきているのだが、それができないのも非常に残念。ちゃんと記憶に刻みたい本は書籍とセットで買う必要があるが、微妙だった本の一部を文字で確認するためだけにわざわざ買うのは気が引ける。電子図書館で借りられるようになればかなり良いのだが。米国版 Audible では、電子書籍とオーディオブックをセットで買うと割安になる Immersion reading なるものがあるらしいけど日本では対応していない。米国版 Amazon で買い物する用のアカウントを持ってはいるけど、コンテンツの管理が煩雑になるので悩ましい。
調べてる中で、Google Play Books に Read Aloud という機能があることがわかりこれがかなり優秀だった。一部 Read Aloud に対応してない書籍もあったが、今後聞く用の電子書籍はこっちで買うことになりそうだ。