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読み物:How to Do Nothing

Jenny Odell さんの How to Do Nothing を、洗濯機を回しながら電子レンジでご飯を温めている間に食器を洗っている時間を使って 2 倍速で Audible で聞いた。

この本をどこで知ったかはよく覚えていないが、なにかの記事で紹介されていた気がする。出版された 2019 年はトランプが大暴れしていて、アメリカで分断やエコー・チェンバー、SNS 上の論争への関心が高まっていた印象がある。Wishlist の奥底で眠っていたが Audible のお試しついでに聞いてみた。

内容は個人的にはいまいち響かなかった。SNS が人々を疲弊させておりその根本的な原因は資本主義であると批判しつつ、ジョン・ケージ作品に触れたときのエピソードをもとに「観る/聴くとはなにか」を語りつつ、人間やその他生物の多様性を賛美しつつ、他人と「本当に」つながるとはどういうことかを考察すると言った具合で全体的にまとまりがなかった。Bioregionalism を通じて人間の本質に迫るとか自然農法とか、スピリチュアルな内容が多かったのもうーんという感じだった。哲学者、アクティビスト、芸術家など様々な人の活動や言葉を紹介していた部分はなかなか面白かった。Chapter 6 に出てきた Community memoryScuttlebutt は知らなかったので勉強になった。

読みながら思い出したもの