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受信料を払っていない

このあいだ、NHK の人が家に来た。

ドアを開けた瞬間に、「現在 NHK への登録が遅れている状態です。昭和から続く義務で、登録する必要があります。」といって紙とペンを渡された。テレビを持っていないことを告げると「登録は義務なんです」ということの一点張りだったので、登録と受信料の支払いは別なのか、ここで登録を行うと受信料は発生するのか、ということを問うたところ「受信料を払いたくないお気持ちはわかりますが~」とはぐらかされた。テレビ持っていないことを再度伝えて「家の中見ますか?」と聞いたら「上がるわけにはいかないんです」と言われて、その後携帯の機種、前の家での契約者、車の有無、パソコンの TV チューナーの有無を聞かれたあと、引っ越した時期を聞かれ、手元の端末を見て「前の入居者の情報が更新されておらず来てしまいました。大変失礼いたしました。」と言って帰っていった。

確認や説明の前に紙とペンを渡されて、契約書に記入することを催促するのはもはや詐欺なのでは?と思った。かなりびっくりしたし、NHK を受信できる機器を持ってなくても登録の必要があるかのような話しぶりで NHK のイメージがだいぶ下がった。次は録音しておきたい。

テレビを持っていた頃は NHK をよく見ていたし(というか NHK 以外だとタモリ倶楽部と勇者ああああくらいしか見ていなかった)、バリバラとか高校講座とか、NHK だからこそ作れる番組もあって、公共放送の存在自体は本当に素晴らしいものだと思っている。ETV 特集と映像の世紀にはものすごい影響を受けたし、今後も NHK オンデマンドで気になったものは見たいと思っている。

一方で料金体系はあまりに柔軟性を欠いており、もっと良いやり方があるのではないかと思っている。税金みたいに受信機器の有無を問わずお金を徴収して、そのかわり予算の当て方は国民が決定する(現在も国会での承認があるけどもっと民意を反映する方法があると思う)。そして例えば公共性の高いニュースやジャーナリズムは地上波や FM などで誰でも受信できる形にして、それ以外は完全なサブスクリプション形にするとか。あと受信料を払ってる人は権利関係がクリアできた過去の放送を全部無料で見れるようにするとか。いろいろな選択肢があるはずだ。

ただ公共放送であるため料金体系を変えるためには法改正が必要で、よくわからないけどなんだか大変そう。一市民ができることはあまりに少ない。