かなり前に、PCを買い換えるからいらなくなったという理由で知人からHDDを譲り受けた。それから長らく Windows と Linux のデュアルブートを夢見ていたがなかなか手を付けられずにいた。そして今日ようやくその夢を果たすことができた。といってもOSのインストール作業自体は2時間くらいで終わったので、時間がなかったというよりはデュアルブートにする理由がなかったために後回しにしていただけである。要するに今日は暇だったのだ。
デュアルブート用のOSには初心者でも扱いやすいという評判の Linux Mint を選んだ。インストールの手順は公式ドキュメント通りに進めていっただけ。 ISO image を torrent 使ってダウンロードして、 Etcher を使って bootable USB stick を作ってHDDにインストールした。(ところで torrent と献血には似た altruism を感じる。)
概ねスムーズに行ったが、インストール後に再起動したら青い背景に "Perform MOK management" と書かれた画面が出てきた。
調べてみてもなんだかよくわからなかったので Continue boot というオプションを選んで進んだ。その後もろもろの初期設定を行っていく中で、 Update Manager で "Another process is currently using the package management system" というポップアップばかり出てきて全然進めないという事態に陥った。またいろいろ調べたところ sudo apt update
sudo apt upgrade
してみると良いという情報があったのでやってみると sudo apt upgrade
で "process 1689 が lock していて云々" というエラーが出てきて、ps -A
したところ id:1689 は packagekitd というタスクだったので sudo kill packagekitd
してみた。すると Update Manager 側のポップアップが "manually sudo dpkg --configure -a" というものに変わったので言われたとおりに sudo dpkg --configure -a
したところターミナルが Configure Secure Boot という表示に変わった。
とりあえずOkしてパスワードを入力して再起動したら "Perform MOK management" が出てきたので今度は Enroll MOK を選んでパスワードを入れたら Update Manager も動いた。結局よくわかっていないが、ネット上の情報を見る限りだと Nvidia のドライバがサードパーティだからそこで引っかかっていたっぽい。
MOK についてのリンク
- https://unix.stackexchange.com/questions/535434/what-exactly-is-mok-in-linux-for
- https://www.rodsbooks.com/efi-bootloaders/secureboot.html
- https://edk2-docs.gitbook.io/understanding-the-uefi-secure-boot-chain/additional_secure_boot_chain_implementations/machine_owner_key_mok
Linux Mint を使ってみた感想としては、予想以上に快適で驚いている。少しではあるもののこれまで Ubuntu 、 Xubuntu 、 Raspberry Pi OS を触ってきたが Linux Mint が一番 Windows に近い。特にファイルマネージャ(Nemo)が Windows のものに近いことが個人的にポイントが高い。別に Windows が大好きなわけではないがUIは使い慣れているものに近いほうが助かる。 Xubuntu で苦戦した日本語入力の設定もGUIでぽちぽちボタン押せば終わった。(インストール時に使用言語を日本語にしていれば設定すら必要がないらしい。)
ただ VS Code のショートカットキーが全然違うので少々戸惑っている。