毎年夏になると手指が非常に痒くなり、放置していると水疱ができた後にただれてくるので皮膚科に行って塗り薬を処方してもらっている。以前通っていた皮膚科では処方されるのが塗り薬1つだけだったのだが、今回は塗り薬2種類と飲み薬1つを処方された。どんな薬なのかが気になったので薬と一緒に渡された薬剤情報に載っている成分名で検索した結果、私の症状に関しては市販薬で十分改善が期待できることがわかった。
日本皮膚科学会ガイドラインのアトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021によると、今回処方されたベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(0.05%)はステロイド外用薬のランクのベリーストロング(II群)に分類されており「重症,つまり急性,進行性の高度の炎症病変がある場合や苔癬化,紅斑,丘疹の多発,多数の搔破痕,痒疹結節など難治性病変が主体の場合」に塗るべきやつだそうだ。私の湿疹はおそらく(少なくともただれる前は確実に)「中等症,つまり中等度までの紅斑,鱗屑,少数の丘疹などの炎症所見,搔破痕などを主体とする場合」に該当し「ストロング(III 群)ないしミディアム(IV 群)のステロイド外用薬を第一選択とする」対象で、これらのステロイドは市販されている痒み止めに含まれている。
引っ越しのたびに皮膚科が変わるので今回で3箇所目だが、「市販薬を試して、改善しなければ再度来てください」と一度も言われたことがない。(普通人はまず市販薬を使ってみてから医者に行くということか?)私としては医者が思う最善の治療を正直に聞きたいが、「『市販薬をつけておけ』と言われて追い返された!!」といったようなお怒りレビューを Google Maps に書いてしまう人がいそうな気もする。あとはやはり患者が来る回数が多ければ収入も多くなるのだろうか。
今年はすでに薬を手に入れてしまったのと、3年はもつ量だったので検証は4年後とかになるが、次は市販薬を買って試してみたい。これまで薬局では食料品とトイレットペーパーしか買ってこなかったため市販薬を全く知らなかった。なので今度行くときは薬コーナーも覗いてみよう。あと勇気を出して薬剤師の人に相談するというのも良いかもしれない。
ともあれやはり Do your own research して自分の頭で考えることが重要で、我々は Awake, Not Woke な目覚めた市民を目指すべきなのだ。