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読み物:カニバリズム

Bill Schutt という動物学者による Cannibalism: A Perfectly Natural History という本を読み終えた。

最初の読書記録がこの本で良いのか迷ったが、まあ誰もこんな辺鄙なインターネットを訪れないだろうということで気にせずにこの本を紹介しよう。このサイトを作ったタイミングと本を読み終えたタイミングがたまたま重なっただけなのだ。

National Geographic のこの記事を読んで面白そうだったので買ったものの、それから3年くらい経った先月読み始めた。

Kindle を買った数年前あたりから、Amazon のほしい物リストで第一の積読が発生し、実際に買うとKindleのストレージ内で第二の積読が発生するという現象が起きるようになった。この現象は多層積読と呼ばれている。

自然界では共食いはさほど珍しいものではなくて、共食いが起こるのが当たり前の生物種もいる。多くの哺乳類は出産の際に排出される自身の胎盤を食べる。人間はどのような場合に共食いをするのか?ということを歴史資料などから掘り下げている。

著者はカニバリズムに関する話がなるべく扇情的にならないように意識して書いた、みたいなことを言っていて紳士だなあと思った。だからこそ読んでいて安心感があった。と、言いつつ著者が取材の中で人の胎盤を食べる機会があり、その際のルポルタージュなんかもあってなかなか刺激的ではあった。

関係ないけど、肉バルと同じ要領で蟹バルってありそうだなって思って調べたら案の定あった。